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着床について

患者様からの質問の中で着床って?どういうことをいうのですか?と聞かれることが度々あります。
体外受精を受けられた患者様は、受精卵が胚という状態になったものを子宮に戻して妊娠を待ちます。この間に子宮の内で起こる現象が着床です。しかし、超音波検査や他の検査でもその現象をみることはできません。着床とは、ほ乳類の受精卵が胚となって卵管を通り、その後も成長を続けながら子宮内膜に達し、接着して胎盤を作り、母体とつながって酸素や栄養分のやりとりを行うことができる状態をいいます。
では、着床とはどうやって進むのでしょうか?

着床の始まり

胚は子宮内膜に接着させるとすぐに潜り込みを始めます。
胚は酵素を分泌することで子宮内膜細胞を分解し、アメーバ―が広がっていくように内側へ潜り込みます。

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胎盤をつくり母体の子宮へ侵入する

着床が進む中、細胞層の中に腔ができ、母体血が腔へ入ると酸素と栄養は胚子(胎児)が利用するようになります。
これが胎盤の始まりです。

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妊娠反応

胎盤が分泌するHCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが卵巣に働き、卵巣から黄体ホルモンが分泌され、妊娠が維持されます。
胚の細胞も勢いよく増殖するため、HCGの量も増加し、母体の尿や血液にも検出できるようになり、妊娠反応陽性となります。

着床の完了

子宮内膜に胚が潜り込んでしまうと子宮内膜上皮が潜り込んだ場所を修復します。受精から14日目頃になると胎盤の基ができ、母体と胎児の血液は直接混じり合うことなく酸素や栄養分のやりとりを行うことができるようになります。

着床できるかどうかに関係すること

最も着床に影響するのは胚の質です。
体外受精を受けて育ちの早い形のよい胚を子宮に戻したら必ず着床するとは限りません。胚の見た目の良し悪しと、胚の生命力とは比例しないためと考えられます。胚の生命力に関係するのは染色体です。
着床に良い子宮内膜の状態はまず、着床可能な時期が決まっているということです。胚移植を行う場合は、その時期でなければどんなに良好な胚を移植しても着床できません。子宮内膜の厚さは一般的に7mm以上の厚さがあったほうが着床しやすいといわれています。しかし、3~4mmでも着床することもあります。

ホルモン剤投与の目的は、排卵期頃から卵胞ホルモン(エストロゲン)によって子宮内膜が厚みを増した後、黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充することによって着床しやすい環境を作ることです。この2つのホルモンバランスが崩れると着床率が下がるといわれています。個々でホルモン状況が違いますので、ホルモン剤の使用法は個々に応じて違います。内服薬や注射、腟坐薬など、その時に応じたホルモン補充が必要となります。

排卵後(人工授精・肺移植後の過ごし方について)

安静にしていれば妊娠するというものではありません。 例えば、旅行やスポーツは体がつらくならない程度にしてもらうように指導しています。性交渉の制限はありません。喫煙は厳禁!アルコールは乾杯程度がよいでしょう。妊娠したら禁酒です。
また、この時期に風邪をひいたり、下痢をしたら薬を飲んでも構いません。我慢して症状がひどくならないようにしましょう。この時期は薬が妊娠に影響を及ぼすことは少ないので早めに対処していくことが大切です。
食事の内容としては、卵を育てるときに連日ホルモン注射を受けた方は卵巣が腫大して腹水が貯まりやすい状態にあるため、塩分の多い味の濃いものは控えてください。
その他基礎体温が高温のまま出血がある。下腹痛がある。尿が出にくい。など、いつもと変わった症状があるときはまず相談してください。

「妊娠判定までの時間は合格発表前の受験生のようだ」とききます。
本当にそうですよね。この時期も妊娠にとって大事な時間となりますので、少しでも不安が少なく、リラックスして過ごしていただけたら・・・と思っています。小さなことでも構いませんので、スタッフへご相談ください。

 

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