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『腸内フローラを整える=腸活する』と子宮内の細菌環境(子宮内フローラ)も整い着床率、妊娠率が向上します。

膣内、子宮内にはラクトバチルス属と呼ばれる乳酸菌が豊富に存在しており、細菌性膣炎や性感染症、尿路感染症の原因となる細菌を繁殖させないように働いていると言われています。
しかし、疲れたり、免疫の低下、ストレスなどが原因で乳酸菌が減ると、悪玉菌が増えやすくなり、おりものの異常や膣炎が再発する原因となります。
よくない菌の感染が続くことで、慢性子宮内膜炎となり、子宮内膜で免疫活動が活発になり、受精胚を異物として攻撃してしまう為、妊娠率が低下する可能性があります。また最近の研究から子宮内の乳酸菌が減った状態では、流産率も上昇する事が報告されています。膣内、腸内にラクトバチルス菌が多いと、子宮の中にもこの菌が入りやすくなります。腸内、膣内の乳酸桿菌割合を高くし、子宮内の着床環境を改善し妊娠率を向上させましょう。

なかなか着床しない 不育症に悩まれている方へ
子宮内の細菌叢や慢性子宮内膜炎の検査のご紹介です。

ALICE アリス 慢性子宮内膜炎検査

どんな検査?
*慢性子宮内膜炎を起こす細菌を調べます。
*慢性子宮内膜炎は不妊患者の30%、習慣性流産や着床不全患者の66%が罹患していると言われており、
 不妊症、不育症の原因の1つとなります。
*細菌のDNAを調べることにより原因菌を検出し、適切な抗菌剤治療を推奨します。

このような方へ
移植しても着床しない、早期流産された方
慢性子宮内膜炎と診断され適切な治療をされたい方

EMMA  エマ 子宮内膜マイクロバイオーム検査

どんな検査?
*子宮内の細菌の種類と菌量を測定し、バランスが正常かどうか、子宮内細菌叢を調べます。
*子宮内の乳酸菌の割合は、着床、妊娠率に大きく関わります。子宮内の菌共生バランスが崩れると、
 不妊の一因となる事がわかってきました。
*子宮内膣の乳酸菌の割合を高くする事で、着床率、妊娠率が向上する事が報告されており、
 乳酸菌の割合を調べます。
*乳酸菌が優位でない場合は、適切な治療を行います。

このような方へ
着床しやすいように、子宮内環境を整えておきたい方
今後の治療で自分の子宮内環境を調べたい方

検査方法

子宮内膜が厚くなる高温期(月経15~25日目)頃、子宮内に細い管のようなものを挿入し、子宮内膜の一部を採取します。2~3分で終わります。少しの痛みや、少量の出血を伴うことがありますが、ほとんど一時的なものです。この周期は検査のみとなります。検査結果は約3週間。

                                        (アイジェノミクス社)

子宮内膜の最適な環境にする為の方法をご紹介
乳酸菌フローラの回復を目指して

女性に良いビタミンD効果

ビタミンDは、卵子の成熟、着床率の向上、習慣性流産のリスク低減、免疫力アップなどに関係すると言われています。また成人の約6割がビタミンD不足と言われています。一部の食品にしか含まれませんので、サプリメントを利用しましょう。

ビタミンD
 ネイチャーメイド スーパービタミンD1000 90錠 990円

整腸剤内服薬(ラクトバチルス、カゼイ菌入り)
 ヤクルトBL整腸薬 36包 2,090円
 *牛乳アレルギーの方は薬剤師にご相談ください。

乳酸菌入り膣剤
 ラクトフローラ膣剤 10錠 4,860円
 移植周期の月経11日目~10日間使用
 *乳酸、ゼラチンに過敏症の方は使用不可

12種のビタミンと6種のミネラル配合
 エレビット 90錠 4,300円

当院の横にありますゆうかり調剤薬局で購入可能です。
内容が同じ様なものであれば他の製剤でも構いません。
ネットや薬局でも購入できます。

子宮内膜の健康は妊娠に不可欠なものです。大切な胚の為、子宮内膜を最適な環境にしましょう。
栄養素は助け合いながら働いているので、ビタミン、ミネラル、乳酸菌入り整腸剤を合わせてバランス良く摂取する事をお勧めします。ご夫婦一緒に毎日、継続して健康的な生活習慣を送りましょう。

腸内環境を改善する食事術

☆発酵食品で善玉菌を増やす
ヨーグルトやチーズ、納豆、キムチなどの発酵食品は、善玉菌を増やす働きがあります。
また、味噌や酢の調味料も発酵食品。

☆食物繊維をたっぷりとる
水溶性食物繊維を多く含むのは、キャベツやオクラ、アボカドなどの野菜、キノコ類、
海藻類、豆類など。