婦人科手術

当院では、婦人科手術療法として、良性疾患と子宮頸部のCIN3(高度異形成、上皮内癌)に限り手術療法を行っています。CIN3に関しては、円錐切除術やレーザー蒸散術で対応しております。開腹術や腹腔鏡下手術では、子宮全摘術や良性卵巣腫瘍に対する手術、異所性妊娠の手術などを行っております。また、子宮鏡下手術として、子宮内膜ポリープや、粘膜下筋腫に対する手術を行っています。

更年期障害

閉経をはさんで10年間を更年期と言い、年齢でいえば40歳~60歳頃になります。月経が不順になり、急に顔や上半身がほてって熱くなるホットフラッシュ、動悸、不眠、冷え、肩こり、腰痛、イライラ、憂鬱、疲労感等いろいろな症状があり、検査をしても特に異常なく、とくに病気がないのにおこる更年期の心身の不調を更年期症状と呼び、日常生活に支障をきたす状態を更年期障害と言います。
更年期は女性ホルモンの減少、対人関係や家族の問題などの社会的環境的要因、生来の性格や生育歴などの心理的性格要因も複雑に絡み合っていろいろな症状がおこります。夫の定年、親の介護、子供の進学、就職、結婚など心を煩わす出来事が多くなり、精神的に不安定になりがちです。
更年期を乗り越えるためにはバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など良い習慣が大切ですが、それでも症状が改善せず、日常生活に支障をきたすような場合は、病院でカウンセリングをうけ、ホルモン補充療法や漢方療法、抗うつ剤、睡眠導入剤などを処方してもらうとかなり楽になる方が多いようです。

子宮がん検診

一般的に「子宮がん検診」と言われるものには、子宮頸部細胞診と子宮体部細胞診の2種類があり、このうち最も一般的に行われているのは前者の子宮頸部細胞診です。
最近の研究によると、子宮頸がんの多く(90%以上)は、性感染症であるヒトパピローマウイルス(HPV)が関与していることが判っており、高齢者に罹患率の高い他のがんと異なって、性活動が活発となる若い年代からの発症が見られます。子宮頸部細胞診は、子宮頸部(腟の中に顔を出している子宮の出口の部分)から細胞をこすり取ってきて、プレパラートに塗りつけたあと固定・染色し顕微鏡で見て判断するものです。検査をしてから結果が出るまでは、通常1週間かかります。検査自体はほとんど痛みを伴いませんし、数秒で終わってしまう検査で、非侵襲的なものです。細胞診によって何らかの異常があること(癌を含めて)を正確に発見できる確率(正診率)は、頸部細胞診で90%ほどとされています。

乳がん検診

当院では公費検診(熊本市の乳がん検診)、企業検診、自費検診を行っています。乳がん検診は40歳を過ぎると必要になります。最近は30歳代の患者さんも増えていますので30歳代の方にも検診をおすすめしています。検査方法は触診、エコー、マンモグラフィになります。乳房の状態は年齢や乳腺量の違いなど個人差がかなりあり、一人一人の患者様にあった検査(触診とエコー、触診とマンモグラフィ、触診とエコーとマンモグラフィ)を行っています。
検診間隔は2年が基本になりますが、ご家族の中に乳がんの方がいらっしゃる様な場合は毎年の検査をおすすめしています。当院では検査と読影を同時に行ない検査結果は検査終了後、直ちにお伝えしています。
乳がんは早く見つかって治療を受けるとほとんど治りますので、早期発見のため是非乳がん検診を受けるようにしましょう。

避妊ピル・アフターピル

避妊を目的とした、自費診療として、低容量ピルの処方を行っております。内服歴があり、副反応のない方では、6ヶ月までの長期処方も可能になっています。また、性交渉後の避妊目的のアフターピルは、性交渉後72時間以内に内服の必要があるため、問診票に記入していただき、医師が有効性があると判断した場合に処方を行っています。