妊婦健診
妊婦健診は、お母さまと胎児の健康状態を確認する大切な診察です。母子(親子)健康手帳を取得後、第1回目の妊婦健診は妊娠12週以降から始まります。実際の健診では、体重測定、血圧測定、尿検査、浮腫評価、胎児超音波検査(4Dエコーを含みます)、採血検査などがおこなわれています。妊娠週数に応じた定期的な受診をすることで、より良い出産に向けた準備をしていきましょう。
妊娠初期の検査例
- 妊娠初期の検査例
- 妊娠反応検査
- 超音波検査(胎児エコーと子宮卵巣などの確認)
- 血糖検査(随時血糖)
- 貧血検査
- 生化学検査
- 尿一般検査
- 血液型検査
- 不規則抗体スクリーニング
- 子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)
- 感染症検査
- 梅毒検査
- 風疹ウイルス抗体検査(HI抗体価)
- B型肝炎ウイルス検査(HBs抗原)
- C型肝炎ウイルス検査(HCV抗体)
- エイズウイルス検査(HIV抗体)
- ヒトT細胞白血病ウイルス検査(HTLV-1抗体)
妊娠中期の検査例
- 頸管長測定と胎盤位置の確認(妊娠16~18週ごろの経腟超音波)
- 貧血検査
- 生化学検査
- 血糖検査(随時血糖)
- 妊娠糖尿病検査(75gブドウ糖糖負荷試験)※ハイリスク妊婦のみ
妊娠後期の検査例
- ベビーチェック(妊娠28週ごろの胎児スクリーニング)
- 頸管長測定と胎盤位置の確認(経腟超音波)
- B群溶連菌(GBS)検査(妊娠35〜36週ごろの細菌培養検査)
- 貧血検査
- 胎児心拍モニター(ノンストレステスト)
- 内診(妊娠38週以降の子宮口の広がり、 児頭の下がり具合の確認)
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病ではお母さんには症状はありません。しかし、なぜ、妊娠中のお母さんの血糖値をコントロールするかというと、お母さんの血糖値が赤ちゃんの胎内での成長に大きく影響するからです。
胎児に出る影響としては大きく成長しすぎる巨大児の他、出生時の低血糖、出生後の呼吸障害、黄疸の遷延、低カルシウム血症の発症などがあります。また、血糖値が高いということが血管に障害を起こすため流産・早産のリスクを増やすともいわれています。
妊娠糖尿病は妊娠中のお母さんの血糖値で胎児への影響が大きく変わります。だからといって怖がることはありません。上手な血糖コントロールにより、良いお産を一緒に目指していく手助けをしていきたいと思います。
運動プログラムのご紹介
現在、糖代謝甲状腺内科の患者様を対象にマタニティビクス(エアロビクス)を行っております。お母さん自身の健康管理の為、また、出産、育児に向けた身体と心の準備をしていきます。
ブライダルチェック
ブライダルチェックとは、これから妊娠出産を考えている女性が、かけがいのないパートナーと生まれくる新しい家族のために受ける婦人科検診のことをいいます。今はまだ結婚や妊娠をお考えでない女性でも現在の自身の健康状態を知る良い機会になります。
主な検査は、採血では感染症検査(梅毒検査やB型肝炎、C型肝炎、風疹、HIVなどのウイルス検査)や血糖、甲状腺ホルモン検査、内診では子宮頸がん検査、淋菌クラミジアなどの性感染症のPCR検査、また子宮卵巣をみる超音波検査などです。各種検査は複数のコースが選べ、ご希望の内容を組み合わせていただけるようになっています。このブライダルチェックにより病気の早期発見・早期治療につながることもあります。検査を受けて女性として安心できるからだであることを確認してみませんか。
なお、これらの検査は保険では行われておりません。自費での検査であることをご了承ください。